こんにちは。柏市 豊四季セラヴィ整骨院です。こんにちは。疲れについてのお話です。
疲れているはずなのに眠れないは危険
学生時代、私は体育会ラグビー部で、いわゆるシゴキに耐えてきました。練習中に 「水を飲むのはNG。極限状態になると、人は便器の水まで飲もうと思います。
もう一度、学生時代に戻って体育会で部活動をしたいか? と聞かれたら、「二度と戻りたくな い」というのが正直なところです。
そんな厳しい環境を経験していたからこそ、自分はストレス耐性が人よりも強いと思っていました。
しかし、心身は危険信号を出していたわけです。 振り返ると、このとき心身の不調を伝えるシグナルに気づけたから、今があると言えます。
当時から私は自律神経の研究に取り組んでいたので、「長くいい仕事をするためには、 本質的な健康を手に入れなければならない」と決心し、それまでのしんどくてもがむしゃらに耐えて進むスタイルを手放すことにしたのです。
私の場合は「サザエさん症候群」が不調を自覚するシグナルとなりましたが、一般的には「疲れているのに眠れない状態」が心身からの危険信号だと考えてください。
厚生労働省が行った2017年の「国民健康・栄養調査」では、睡眠で休養が十分にとれていない人の割合は全体で20,2%。年齢別にみると40代が最も高く30.9%、50代が 28.4%となっています。
なかでもこんな症状を訴えているときは、精神的なストレスが原因となった「悪い疲れ」 が蓄積していると考えられます。
疲れているはずなのに眠れない
明日は大事な仕事があるのに眠れない
夜中に目が覚めると心配事が浮かんで眠れない
こうした症状が出るのは、ほぼ100%、ストレスによる自律神経の乱れが原因です。
睡眠は「悪い疲れ」を取るための有効な休み方でもあり、特効薬でもあります。
効果的な寝る準備を行うことで眠りの質を改善することが重要です。
ちなみに、睡眠時間については長く眠ればいいわけではないことが研究で明らかになっ ています。
アメリカで約110万人を対象とした大規模な睡眠時間と健康に関する調査では、もっとも死亡率の低い睡眠時間は6.5~7.4時間眠る人たちという結果が出ています。
また、日本でも約11万人対象と規模こそ小さいですが、同様の調査が行われ、そこでもやは り「7時間前後の睡眠が最適」という報告がなされています。
もっとも、これはあくまでも調査における平均的な数字です。最適な睡眠時間には個人差があるので、基本的には自分が「ぐっすり眠れた」と感じられれば問題ありません。
精神的な疲れが取れる休み方を身につけ、習慣化していく上で押さえておきたいポイントは、ただ1つ。「睡眠時間は長ければいいものではない」ということです。
「疲れているのに眠れない状態」と同様、寝過ぎも心身の疲れを増加させるのです。
自宅でできる! 「疲れ」が消える眠り方
1日の暮らしの中で自律神経のバランスを整えるのにもっとも適しているのが、眠っている時間です。
私も若い頃は「三日三晩寝なくても大丈夫」と誇らしげに語っていましたが、自律神経の研究を進めれば進めるほど、まったくの誤りであったと感じています。
徹夜で短期的に成果が出ることはありますが、人生での長期的な成功を考えたときにはよく眠ることが必要不可欠。
質の良い睡眠を取ることは、そのまま「悪い疲れ」から心身 を回復させることにつながります。
●長時間睡眠=快適な睡眠ではありません
じつは厚生労働省の「睡眠指針」 では、「健康な人の睡眠時間は加齢とともに自然と減っていく」としたうえで、適切な睡眠時間を35歳で約7時間、45歳で約6.5時間、66歳で 約6時間としています。
糖尿病患者が最も少なかったのは7時間睡眠の人たちでした。これが5時間以下の睡 眠の場合、発症率が2・6倍となり、8時間以上の睡眠では、3・6倍に跳ね上がること が報告されています。
また、40代以降の長すぎる睡眠は、記憶力と意志決定能力= 脳認知能力を低下させ、心 疾患やうつ症状の発症頻度も増加させるという研究データもあります。
●睡眠のゴールデンタイムは22時から2時の4時間
おじさんになっても、おばさんにもなっても、成長ホルモンは睡眠中に分泌され、傷ついた細胞を修復し、疲労を回復させてくれているのです。
とはいえ、「仕事が忙しくて、家に着いたら21時、 22時。ゴールデンタイムだと言われても、そんなに早く寝られないよ」という人もいるでしょう。
そんな場合、1時間でもいいので睡眠のゴールデンタイムに眠ることを心がけてくださ い。4時間あるゴールデンタイムのうちの1時間を活用するだけでも、疲労の回復度は大きく変わってきます。
●眠る前の2時間、スマホやパソコンは手の届かいない場所に
ベッドに入る1時間前、でき れば2時間前からスマホやタブレット、パソコンと距離を置くようにしましょう。
スマホやタブレット、パソコンの画面が発するブルーライトが脳を覚醒させ、安眠を妨 げることは広く知られるようになってきました。
もちろん、それも理由の1つではありますが、それ以上にストレスを寝室に持ち込まな いためです。 ほとんどのストレスは人間関係から生じます。
●朝、太陽の光を浴びる
朝、スッキリした目覚めを手に入れるために太陽の光を浴びましょう。
これは自律神経の観点から見ても非常に重要な習慣で、太陽の光は交感神経を刺激する 作用のあるセロトニンの働きを促進します。
もし、朝起きても「なんとなく疲れがとれていない」と感じたら、カーテンを開けて日光を浴びてみてください。