首、腰、膝、骨盤などの関節は バランスが崩れるとトラブル連鎖
身体の中で重みがかかってくる部分はどこでしょうか。ちょっと考えてみてください。 まず、首、腰、膝・・・、そうです、骨盤もですね。
みなさん、もうおわかりかもしれませんが、これらは全部、痛みの出やすい部位。なぜ なら、軽いものを動かすのはかんたんですが、重いものほど、なかなか動かしにくいものです。
とうぜんですね。ですから、重い部分を動かしている部位は、負担がかかりやすいのです。これらの重みがかかる関節を「荷重関節」といいます。
首、腰、膝、骨盤などの関節は身体の中で、じょうずに重みを分散しながらバランスを取っています。
ですから、そのうちのひとつでもおかしくなると、他のところにしわ寄せ 。会社でも同じようなことが起こりますよね。
誰かが病気で休めば、他の人の仕事量が増え、その分、苦しくなります。その状態が続けばどうなるでしょう。
負担した人も具合が悪くなり・・・と、連鎖していってしまうのです。
◎トラブルが起きるのは重い部分
骨盤 身体の上半身と下半身をつなぐ重要なパーツ。運動不足などにより周囲の筋肉が衰えると歪みを生じ、身体全体に歪みが生じてしまいます。
膝 二足歩行する人類にとって、膝はもっとも体重がかかりやすい関節です。 複雑な動きをするため、とてもナイーブにできています。
首 5~6キロもある 頭を支え、さらに 腕をつり下げてい ます。じっとして いるだけでも首に は負担がかかりま す。
腰 腰は 「月」(体)の 要(かなめ)ですから、ここが悪くなると上半身にも下半身にも影響が出ます。
関節のありがたさは具合が悪くなると、よくわかります。
関節の存在によりスムーズに動く
その大切さを再認識しましょう! ここで関節のしくみについて簡単に触れておきましょう。
関節は、骨と骨とのつなぎ目にあたる部分のことです。 前にも述べましたが、この関節があることで、曲げることができ、そしてさまざまな細かい動作ができるようになっています。
私たちは普段は意識せずに、思うように体を動かしていますが、よく考えると、階段を上るという動作でもわかるように、膝や骨盤、肩、肘などたくさんの関節が瞬時に連動して動き、階段を上っていきます。
それぞれの関節が「階段を上る」という行為に反応し、 役割をこなし、スムーズに動くため、私たちはその動作ができるようになるのです。
加齢や事故、病気などで骨や筋肉、関節がダメージを受けると、何気ない日常動作が困難になってしまうこともあります。
そのときに、改めて「動くこと」の大切さに気づくこ とでしょう。実は私もそうでしたから。
関節のひっかかりやずれができると可動域が狭くなったり痛みの原因に
すでにご存じの方もいるとは思いますが、私が行っているのが 「関節包内矯正」という 微妙な関節のひっかかりを取っていく施術法です。
関節のひっかかりは実は知らず知らずのうちにできてしまうことが多く、それにより可動域が狭くなったり、痛みの原因となります。
関節のトラブルは数ミリ程度の不具合からはじまっていることが多く、これをそのままにしておくと、身体全体のバランスが崩れ、 痛みやこりの原因となってしまいます。
古い家のドアや窓でギギギーという音を聞くことがありますよね? 古くなればよく起こるものです。
レールが微妙に曲がっていたり、ゴミがたまっていたり、油ぎれだったり ・・・と理由はさまざまですが、ほんのちょっとしたことで開きが悪くなるものです。
私はこれと同じように関節の微妙なずれやひっかかりを治しています。ですが、ボキボ キと音を立てたりしませんし、決して痛くはありませんのでご安心ください。
参考文献:肩こり・首痛・頭痛 上半身の歪みを治して健康な身体をつくる!
著作:酒井慎太郎
当院でも、関節に対して関節モビライゼーションという治療を行っています。
治療としては、関節自体の動きを出したり、関節と共に関節包へのストレッチを行い可動域を出す方法です!