こんにちは。 豊四季セラヴィ整骨院です。
今回はモビライゼーションのお話です。
関節モビライゼーションとは
関節モビライゼーション(Joint Mobilization)は、整骨院、理学療法や整形外科などの医療分野で使用される手技療法の一つです。
関節の可動域を改善し、関節の動きや機能を向上させることを目的として行われます。
関節モビライゼーションでは、関節を特定の方向に引っ張ったり、圧力を加えたりすることで、関節周囲の組織や靭帯の柔軟性を改善し、関節の動きを促進します。
これにより、関節の可動域が拡大し、痛みの軽減や機能の向上が期待されます。
関節モビライゼーションは、様々な関節の問題や障害に対して使用されます。
例えば、関節のこわばり、運動制限、関節の炎症、関節の強化や安定性の改善などに役立ちます。
ただし、適切な訓練と指導のもとで行われる必要があります。
神経モビライゼーションとは
神経モビライゼーション(Nerve Mobilization)は、神経系の異常な機能や症状を改善するための手技療法の一つです。
神経モビライゼーションは、神経の圧迫や牽引、引っ張りなどの問題が原因で起こる神経症状に対処するために用いられます。
神経モビライゼーションでは、神経の適切な位置や動きを促進するために特定の動作やストレッチが行われます。
これにより、神経が適切な位置に戻り、症状の改善や神経機能の正常化が促進されると考えられています。
神経モビライゼーションは、椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、頸椎症、腕や足のしびれや痛みなど、神経圧迫や神経機能障害に関連する様々な症状や疾患に対して有効な治療法とされています。
ただし、こちらも適切な訓練と専門的な指導のもとで行われる必要があります。
モビライゼーションの適応症状
モビライゼーションは、様々な症状や疾患に対して有効な治療法とされています。
一般的なモビライゼーションの適応症状には以下が含まれますが、これら以外の症状にも適用される場合があります。
・関節のこわばりや可動域制限: 関節の動きが制限されたり、こわばったりする症状に対して、関節モビライゼーションが有効です。特に関節の機能や可動域を改善する必要がある場合に適用されます。
・神経圧迫症状: 神経が圧迫されたり、牽引されたりすることによって引き起こされる症状に対して、神 経モビライゼーションが適用されます。例えば、坐骨神経痛や頸椎症などの症状が含まれます。
・筋肉のこわばりや緊張: 筋肉が過度に緊張したり、こわばったりしている場合には、モビライゼーションが筋肉の緊張を緩和し、筋肉の柔軟性を改善するのに役立ちます。
・慢性的な疼痛: 慢性的な疼痛や痛みの症状に対しても、モビライゼーションが緩和効果を示すことがあります。特に、疼痛が関節や神経の問題に関連している場合に有効です。
・運動制限: 運動制限や身体機能の低下がある場合には、関節や神経のモビライゼーションが運動機能を向上させるのに役立ちます。
これらは一般的な適応症状であり、個々の状況や症状に応じて適切な治療法を選択する必要があります。
モビライゼーションのやり方
モビライゼーションは、専門的な知識と技術が必要な治療法であり、正しいやり方を学んだ医療従事者によって行われるべきです。
以下に一般的な関節モビライゼーションと神経モビライゼーションの手法の概要を示しますが、自己診療や自己施術は避けるべきです。
個々の状況や症状に合わせて適切な治療法を提供するために、医療従事者に相談してください。
- 関節モビライゼーション:
- 患者の症状や関節の状態を評価します。
- 治療者は、特定の関節に対して適切な手法を選択し、関節の可動域を改善するための動きや圧迫を行います。
- 運動やストレッチを組み合わせて行われることもあります。
- 関節の動きや反応を監視しながら、治療の進行を調整します。
- 神経モビライゼーション:
- 患者の症状や神経の状態を評価します。
- 神経に対して特定の動きやストレッチを行い、神経の適切な位置や動きを促進します。
- 神経の牽引や引っ張り、圧迫を緩和し、神経の機能を正常化することが目標です。
- 患者の反応を監視しながら、治療の効果や適応を評価します。