五十肩になり痛みで腕が上がらなくなった経験はございますか?
数か月経って痛み(炎症)は引いたけど腕が上がらないことはないですか?
肩を動かした際に、腕や脇、背中などがつっぱたりしたことはないですか?
四十肩・五十肩になって関節が拘縮すると関節の中にあるゼリー状のような関節包がかたくなり関節の動きや滑りを悪くしてしまい腕が上がらないや腕が回せない状態になってしまいます。
今回は関節包が拘縮する原因や治療法をお伝えします。
肩関節周囲炎 【四十肩・五十肩】 関節包の拘縮
五十肩( frozen shoulder)とは、肩関節周囲炎症や関節包の拘縮(こうしゅく)によって、肩の可動域が制限される状態を指します。通常、痛みや可動域の制限が進行する期間を経て、徐々に改善されますが、治癒には数か月から数年かかる場合があります。
関節包は、肩関節を覆っている膜状の組織であり、五十肩の主な原因の一つと考えられています。この関節包が炎症を起こし、拘縮してしまうことで、肩の運動が制限される症状が現れます。
五十肩の原因は完全には明らかではありませんが、以下の要因が関与している可能性があります。
- 炎症:関節包や周囲の組織に炎症が生じることで、拘縮が引き起こされる可能性があります。
- 代謝異常:糖尿病や甲状腺異常などの代謝異常が五十肩のリスク因子とされています。
- トラウマ:肩の怪我や手術などが五十肩の発症を促進する可能性があります。
五十肩の治療は、症状の程度や患者の個々の状況に応じてカスタマイズされる必要があります。定期的な医師のフォローアップと適切な治療計画の実施が重要です。
関節包が拘縮する理由
関節包が拘縮する主な理由は、炎症や組織の異常な増殖による線維化が考えられます。以下に、関節包が拘縮する可能性のあるいくつかの要因を挙げます。
- 炎症: 関節包に炎症が生じると、周囲の組織が浮腫し、関節包自体も炎症を起こすことがあります。この炎症が長期間続くと、関節包が拘縮してしまう可能性があります。
- 前回や怪我: 関節の前回や怪我によって、関節包に損傷が生じることがあります。その結果、関節包が瘢痕組織で修復される際に、拘縮が生じることがあります。
- 非使用または制限された運動: 長期間にわたって関節を使用しないか、または運動が制限されると、関節包の周囲の組織が拘縮することがあります。これは、関節包が柔軟性を失い、可動域が制限される原因となります。
- 代謝異常: 糖尿病や甲状腺疾患などの代謝異常は、組織の異常な増殖を引き起こす可能性があります。これにより、関節包が拘縮してしまうことがあります。
- 高齢化: 年齢の増加に伴い、関節包の組織が変性することがあります。これにより、関節包の柔軟性が低下し、拘縮が生じる可能性があります。
これらの要因は、個々の症例によって異なる場合があります。関節包の拘縮が発生した場合、早期に適切な治療を行うことが重要です。
関節包によって五十肩が長引く理由
五十肩が長引く理由の一つとして、関節包による影響が挙げられます。関節包は、肩関節を覆う膜状の組織であり、肩関節の運動を支える役割を果たしています。以下に、関節包が五十肩の長期化にどのように関与するかを説明します。
- 拘縮: 関節包が拘縮することで、肩関節の可動域が制限されます。拘縮した関節包は柔軟性が低下し、肩の運動が制限されます。これにより、痛みや不快感が長期間続く可能性があります。
- 炎症: 関節包の炎症が五十肩を引き起こす一因であり、炎症が持続すると、関節包の組織が損傷を受け、拘縮が悪化する可能性があります。炎症が続くことで治癒が遅れ、五十肩の症状が長引くことがあります。
- 血行障害: 関節包の拘縮や炎症により、周囲の血行が悪化することがあります。血行が悪化すると、栄養や酸素の供給が不十分になり、組織の修復や回復が遅れる可能性があります。
- 組織の変性: 長期間にわたって関節包が拘縮や炎症にさらされると、関節包の組織が変性し、正常な機能を失う可能性があります。組織の変性が進行すると、治癒が困難になり、五十肩が長引くことがあります。
関節包に対する治療法
当院での関節包治療には関節包自体に動きを出す関節モビライゼーションという治療で動いていなかった関節や筋肉を動かして、正しい位置に関節を戻す治療を行っていきます!
また、動かしていなかった筋肉には動かしてもらいながら脳で正しい動きを理解したもらう動きの使い方を一緒にやっていき早期の改善を目指します!
詳しく聞きたい方や気になる方はお問い合わせください。